【吃音】仕事もNPOの活動も笑顔で楽しくやりきる
おはようございます。雨が突然降ってきたり、不安定な天気が続きますね。日本はすでに温暖湿潤気候ではなくて亜熱帯だと聞いたことがあります。亜熱帯の天気のように急に雨が降ってくるようなことが多くなっている気がするのはそのせいでしょうか?
だとしたら、日本人である私たちは今までに経験したことのない気候の変動のただなかにいるのでしょう。
さて、今回は去年から通ってきてくださっている富樫さんについて書きたいと思っています。彼女の悩みは動悸と不安感でした。緊張する場面ではないのに緊張したりすることも悩みでした。
その症状は今全くなくなっています。が、今回の記事は改善例ではなくて彼女の前向きな生き方をご紹介したくて書いています。
彼女はとっても明るい方です。お会いすると私が元気をもらうような前向きで責任感のある女性です。ですがその笑顔からは想像もできない大変な経験をしていらっしゃいます。今日はそんな富樫さんとの会話を記事にしました。きっと多くの人が勇気づけられると思っています。
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吃音がある富樫さんとの出会い
富樫さんは吃音があります。一番初めにおかべに来た時に吃音があるとおっしゃっていて、たとえば「傘」を「か、か、か、傘」となってしまう時があるそうです。
富樫さんはとても親しみやすく本音で話してくれるので、自分の体験を教えてくれました。たくさんお話するうちにおかべも吃音に興味を持つようになり数冊の本を読むようになったり。
私は、さぞかし苦労をなさってきたんだろうなと思っていましたが、本人はいたってマイペースで軽々とハードルを飛び越えているようです。それもにこやかに楽しく。
以下は彼女との会話をまとめた記事になります。
自己紹介や発表が嫌だった十代
富樫さん:
大変だったのは、朗読や発表、一分間スピーチです。どうしてもつっかかってしまうから。国語の時間は本当に嫌でした。朗読があるからね。つっかかるし、恥ずかしいし。
おかべ:
すごくつらい中学校生活だったね
富樫さん:
全然辛くないですよ!私の吃音を男の子がからかっている時、友達が庇ってくれた。高校も楽しかったし。
おかべ:
そうなんだ、私すごく大変な思いをしているって先入観があったよ。
吃音だからって下を向きたくない
富樫さん:
私ね、吃音だからって電話にでないとかしたくないんです。吃音って言葉に甘えて「これできない」「これやれない」って言いたくないの下を向いているのは時間がもったいなくて。
おかべ:
すごいね。本当に前向きだね!社会人になって吃音で大変だったことはないの?高校を卒業してからの話を教えて
なんで話を聞いてくれないの?と怒っていた二十代前半
高校を卒業してから、かねてから行きたかった介護の仕事につきました。中学生のころから介護の世界に入ろうと決めていたから。でもいざ仕事に入ると仕事量は多くて、スピードも求められる。
そんなとき、吃音が出ると周囲は「何が言いたいの?」とか「はいはい」って流されたりしたこともありました。急がなきゃいけない場面だから仕方がないんだけど。
おかべ:
どう感じていたの?
富樫さん:
私の話をなんで聞いてくれないのー?って怒っていました(笑)
おかべ:
落ち込むんじゃないんだね(笑)そこが富樫さんのいいところだよね
【転職】約十年務めた場所を離れる
おかべ:
今年転職をして介護職のままですが、所属の会社が変わりましたね。
きっかけはなんだったの?
富樫さん:
もうちょっと丁寧な介護をしたいなあと思ったことですね。今の職場もよいところがたくさんあるのだけど、もうキャリアを積んだから他のところにも行ってみたいなって。
転職の会社に登録したらすぐに連絡が来て、あっと言う間に決まってしまいました。その他にもたくさんの転機が今年はありました。
後編に続く
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富樫さんは、今年大きな出会いや転機がありました。ある出会いから今月、北里大学主催の吃音学会でスピーチをすることに!去年とは比べ物にならないぐらい人生の変化を感じているそうです
吃音があったりするとシャイになりすぎたり、つい黙ってしまったりするのだろうか?と思っていたのですが、富樫さんは全く逆。いつもチャレンジし、理想に向かって飛び込んでいく姿に励まされている人が多いのではないでしょうか?