大切な人さえも褒めることができない心理
こんにちは、おかべです。先日お話しした患者様が「コロナウイルスのワクチンを打たない」とおっしゃっていました。接種した人の中には副作用や亡くなった方までいるという情報が気になること、遠出をしないし人ごみに行かない。手洗いや消毒を徹底していることが大きな理由だそうです。
自分の意見を持ち信念をもって行動していて素敵だなと思います。私は多くの人に触れる仕事であるし都内の義理父にも躊躇なく会いに行きたい。だからワクチン接種が待ち遠しいです。結局のところ、自分で判断するしかない。意見が違う人同士だからこそ尊重しあいたい。そう思う機会をいただいた会話でした。
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本当のことを言うことは正しいのでしょうか?
さて、本題に入りますね。家族にどんな言い方をしても何を言っても良いと思っているパートナーがいて辛いと相談を受ける時があります。例えば、「気が利かない」「抜けている」「お前は何もしない」などと言われ、反論したら「本当のことを言って何が悪い!」「言われたくないなら治せよ」と怒られてしまったなどです。
私は患者様がこういった家族がいて辛い思いをしているのを時々聞きます。また自分自身もこういう風な両親だったので言われる側の気持ちがよくわかります。そして、結婚してから数年は辛らつな言葉や態度をしていました。
正論は胸に刺さる。だからこそ優しく言おう
もう一人同じようなケースがありました。パートナーが自分のミスをあまりにも責めてくるので、暫くよそよそしい態度をしてしまった方がいました。すると「大切だから欠点を治してもらいたくて言っているんだ。大切だから注意しているんだ」相手からと言われたそうです。しかもすごくムッとしながら。
ただ言われたほうの方は大切にされているとは全く感じませんよね。大切に思ってくれているならもっと言い方をやさしくしてほしいと伝えたそうですが、真摯には受けとめてくれなかったとおっしゃっていました。
相手を大切に思っているから本音をずばりつつみ隠さずに言う。だって相手が良くなってほしいから。だから言うべきなんだと思っているのかもしれませんね。私がそうでしたから。もしそれが本心だったなら言い方を変えたほうがずっと相手に伝わりますよね。正論は心に刺さります。だからこそ優しく言うべきですね。
でもきっとできないのです。相手はそんなんじゃ聞き入れてはくれないと思っているから。目の前にいる大切な存在を信用できないのですから、これ以上の不幸ってない気がします。自分を信用できないやつって思っているから他人も信用できないのです。
幼いころ、「お前は信用できない」とか「他人は信用するな」と言われて育っている人なのかもしれません。脳内で信用されない自分はダメなんだといつもダメ出ししているのですね。責め続けているから心は傷だらけ。だから少しのことに反応して本音をぶちまけてしまうのです。
大切な相手を褒めるともっと自分が幸せになる
相談者さまの言った言葉が印象に残ります。「もしも大切に私のことを思ってくれているなら、褒めてほしい。褒めると調子に乗るから簡単には褒めないって(パートナーは)いうのだけど、調子に乗るからこそもっともっと仕事も家事も頑張るのに」
相手を褒めることは自分も幸せになる近道なのかもしれませんね。その前に自分自身を褒めて認めてあげること。これがないと目の前の人に愛を配ることは難しい。自分をまず満たして癒してあげたいですね。