【パニック障害】予期不安の克服方法3つご紹介します
こんにちは、急に気温が高くなってきましたね。最近は秋と春が短くなり(ほとんどなくなっている感じ)急激な気圧と気温の変化を感じます。激しい変化は自律神経を乱しますので、体調が悪くなる人も多くなっている気がします。これに加えて、花粉症などの症状もだるさをもたらす一因ですね。
さて今日は、【予期不安】を克服する方法を書いていきます。当院には「また、動悸がでたらどうしよう」とか「吐き気が襲ってきたらどうしよう」「気持ちがざわざわする」などの起きてもいないことに対する恐怖や不安で身動きができなくなっている状態【予期不安】にさらされている人が多くいらっしゃいます。
今日は患者様から予期不安克服方法を伺い、効果があったものをいくつかご紹介します。パニック障害は脳に流れる血液の量が少なくなると発症するので整体もかなり予期不安には効果があります。今回は整体以外の方法をお教えします。ぜひご参考にしてくださいね。
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どうして予期不安は起こるのか?
体調が悪くなくても、「またパニックになったらどうしよう」という思いがめぐるのはどうしてでしょうか?それは、脳は過去と未来の区別はできないと言われているからです。パニックが起きたことは過去の出来事ではあるのですが、あたかも現在起きているかのように脳はとらえているのです。
そのために、パニック障害の予防として脳は自律神経を緊張させてしまいます。それこそが予期不安の原因です。
予期不安を和らげる方法その1
実際に患者様がやってみて、効果があったものだけを書いていきます。方法その1は、体をさすること。「ああ、どうしよう」という考えに支配されている時点で、体の感覚を私たちは全く感じられなくなっています。ですから体の感覚を取り戻す作業が必要です。
今、ここに私はいる。そういう感覚を取り戻すためには、体を触ってほしいのです。腕でも頭でもどこでもよいのでさすってあげてください。予期不安のひどい患者様に伺ったのですが、この方は「倒れてしまったらどうしよう」と考えてしまうと冷や汗が出るほどでした。
予期不安が出そうになった時に、腕をさすったり手をこすり合わせたりして自分の体がここにあることを確認していたそうです。そうすることで頭の中が恐怖でいっぱいだったのが、いまここに自分がいる・あるということが確認できることでとても楽になったとおっしゃっていました。
予期不安を和らげる方法その2
二つ目は深呼吸すること。吸うことにフォーカスを置くのではなくて、吐ききることを意識してください。多くの人が慌ててしまい、息を吸おうとしてしまいます。でも、吸えなくてもっと焦る。息を吐ききってから吸ってほしいです。肺の中に空気が残っているから、吸いきれないのです。
これも患者様に教えてもらったのですが、アロマオイルを持ち歩いて不安になりそうなときに香りをかぐという人もいました。とにかく五感を使うことがかなり効果があるんですね。
予期不安を和らげる方法その3
三つめは、閉ざされた空間が苦手な方向けの方法です。新幹線や会議などの「自由に出入りができない」場所にどうしても行かなくてはいけない時、パニック障害の方はとてもつらいですね。新幹線なら通路側に座って「自由に動ける」ようにしておいてくださいね。
また、会議の場では一番出口側に座っていつでもトイレに立てるようにしておいてください。これだけでも心理的にとても楽になりますよ。また、周囲の人にパニック障害のことをオープンに出来たら、ますます気持ちが楽になりますよ。
以上になります。ほかにもいろんな方法がありますが、一番簡単でだれでもできるやり方をご紹介しました。ぜひ試してほしいと思います。